照円寺前住職往生

照円寺前住職

令和6年12月9日、照円寺の前住職である徳永孝明が享年99歳で逝去しました。住職在任中、門信徒の皆様のご支援をいただきながら、庫裏・本堂新築、駐車場取得という大きな事業を成し遂げました。葬儀では近隣からたくさんの方々が弔問に来られ、寒い中本堂や外でお待ちくださり、出棺を見送ってくださいました。父は大変喜んだことと思います。

父は24歳でまんのう町の常照寺から婿入りし、以来約70年にわたって柞原町を中心とする地元の仏事に携わりました。皆様の教化に生涯をささげ、特にお勤めでは高い評価をいただきました。「お父さんはええ声やったなー」とよく言われるのですが、その高いハードルを越えられるよう精進せねばと、後を継ぐ私は思っております。

亡くなる半年前に脳出血で半身不随になり、肉体的な辛さに耐えながら病院や施設での生活を送りました。しかし「ありがとう」の言葉を最後まで絶やさず、スタッフからも受けがよく、淡々と毎日を過ごしました。「後生の一大事」はアミダさんに任せたから、本人には何の不安もなかったのでしょう。私にとって最後まで学ぶところの多い父でした。皆様には、生前のご厚誼まことにありがとうございました。

照円寺住職 徳永浩然 拝