詩人・画家として活躍した星野富弘さんの詩です。星野さんは24歳の時、中学校の体育教師として空中回転の模範演技をし、誤って頭から転落して手足にまひが残りましたが、入院中に口に筆をくわえて文や絵を書き始めました。昨年お亡くなりになりましたが、四季の草花を描いた水彩画に詩を添えた作品は、これからも多くの人に感動や生きる力を与え続けるでしょう。
詩の中で星野さんは「辛い」は「幸せ」の蕾であると言います。辛いことが転じて幸せになることもある、という自身の体験でしょうか。もう少しで幸せになれそうとは、幸せになれずに辛いまま終わってしまうこともある、悲しい現実を含ませているのでしょうか。
辛いを幸せに変えるものは二つあると思います。一つ目は私の中にある希望、そして二つ目は私の外から来る「目に見えないはたらき」です。星野さんは入院中にキリスト教に入信したそうですが、神への信仰は困難な時期を乗り越えるのに大きく関わっていたことでしょう。
私たちには「南無阿弥陀仏」のお念仏があります。お念仏は私の口から出るのですが、これを称えなさいと仏が用意してくださったのです。私が仏を拝む前に、仏はすでに私を拝んでくださっている。その気づきがこれまで数多の人を救ってきました。その先人たちに、私も続きたいと思います。


