2022年10月のことば

「働かざる者 食うべからず」という言葉があるように、私たちの社会では「努力に結果が相応する」ことが望まれています。
しかし阿弥陀如来の救いはそうではない。「全ての人が平等に」救われていく教えです。日頃の行いや念仏の回数、お布施の金額。人によって、してきたことは様々ですが、そんなことには関係なく等しくお浄土に迎えられると言われます。真面目な人が損をすると不満に思いますか?
如来の慈悲は、広大な海を渡す船に譬えられます。トライアスロンの選手でも、走って泳いでアメリカに行くことはできません。船や飛行機に乗って、初めて行くことができるのです。個人の違いなど遥かに超越した機能、それが船や飛行機や如来の本願力なのです。そして必要なことはただ一つ、無事に着くことを信じて船に乗ることだけです。信じて乗ることが何よりも大切なのです。
人生に安らぎを得るために、どうぞ私の船に乗りなさい。如来はそのようにおがむのです。知らんぷりしている人にもおがむのです。私たちは如来を知って初めて、ずっと前から如来におがまれていたことに気づくのです。