2022年6月のことば

やんちゃな子からは、やんちゃな子の光 おとなしい子からは、おとなしい子の光 気のはやい子からは、気のはやい子の光 ゆっくりやさんからは、ゆっくりやさんの光 東井義雄

「やんちゃな子からは、やんちゃな子の光」

その光は他の子が放つ光と比べて、優れているわけでも劣っているわけでもない、唯一無二の光です。他の子の光をうらやましく思ったり、まねて光ろうとする必要はないのです。

それなのに、大人はついつい反対のことを求めます。やんちゃな子には落ち着いてほしいと願い、おとなしい子には活動的になってほしいと願う。悲しいかな、ある程度の幅に収まらないと将来が不安なのです。その幅をオトナは「常識」とか「協調性」と呼びます。

阿弥陀経では、お浄土の蓮華は「青い色は青く光り」と、それぞれの色で輝くことが説かれています。これは、お浄土では誰もが代わりのない尊い存在であるということを、蓮になぞらえて説いているのだそうです。

作者の東井義雄は僧侶・教育者でありましたから、子供たちの輝きにお浄土の蓮華を重ねて、それぞれの色で輝いてほしいと願ったのでしょう。そして周囲の大人に対しては、もっとおおらかに見護ってほしいと伝えたかったのでしょう。